配線識別方法と手段 マーキング検討の基本

 

配線の識別、マーキングの検討はどのように進めてますか。

 結論:6つのステップを整理すれば、使用するチューブと加工方法が明確になります。

 弊社の提案実績から以下に配線識別の検討に必要な基本情報をSTEP1~6に分けてご紹介します。
 

STEP1 対象電線の径を確認

一般的なマーカーチューブの対応径は2φ~6φくらいまでとなります。
これは使用する印字機械のスペックに制約を受けます。
弊社では2φ~20φまではコンピューター式マーキング機械を使用し、任意の文字を刻印できます。
20φ以上のチューブについては箔押機を使用することで50φまで対応が出来ます。
(印字文字や数字・アルファベットの7文字までとなり、それ以外は3~5万円で金型を作成する必要があります)
 

STEP2 挿入箇所の最大幅の確認(後入れの有無)

圧着端子・コネクタ等が既に付いている場合、挿入する箇所と、実際にマークチューブを装着する箇所に段差が発生する場合があります。

対策として
1)扁平チューブ
 
2)熱収縮チューブ
 
3)マーキングタイ・丸札
 
など後付けできるものや、最大最小の有効幅がある製品を選定します。

 特に段差がない場合、一般的な円形のチューブで問題ありません。

 

STEP3 環境負荷物質の対応必要性を確認

ヨーロッパや北米への輸出装置や盤内の配線については、環境負荷物質ROHS2まで対応した部品選定を求められることがあるかと思います。
 
弊社のマーキング部材はすべてROHS2まで対応しておますが
ハロゲンフリーの部材選定が必要な際は、ノンハロゲンのチューブを選定頂きます。
 

STEP4 印字色 チューブ色の選定

通常のマーカーチューブの色は白になります。
絶縁被覆に赤・青・黄色などの熱収縮チューブを使用することがありますが
こういった色付きの熱収縮チューブに印字を行うことで、
色分け識別・配線行先識別・圧着部の被覆の3つを1つの製品で賄うことが出来ます。

 

STEP5 印字内容の確認

数字の連番(1・2・3・・・)やU/V/Wなどの一般的な印字内容であれば、サインペンでの記入や
市販品を使用することも出来ます。
装置(特定顧客向けの製番に使用)やプラント設備の配線では、印字文字数が
30文字ほどになることもあります。
こういった複数の文字についても印字は可能です。
文字数に比例してチューブも50mm 100mmと長くなることもあります。
こういった場合、チューブに印字を行い、両端を結束バンドで固定して
後付けするようなケースもあります。
また指定のロゴなど、文字以外も金型を製作して印字が出来ます。
リース製品の在庫管理、納入品の識別、販促品などで多数使用していただいております。

 

STEP6 カット状態の検討

連番で使用する際はバラバラにせず、半切りの状態(手で引きちぎれるくらいの切れ目が付いた状態)で
使用いただくことで、数量の管理と効率が上がります。
  
また弊社の熱収縮チューブは無地の為、チューブにカットを一切せずにエンドレスでお客様の社名やロゴ、指定文字を入れて、10m巻きなどで納入も行っております。
お客様にて在庫して販売や、リールから切り出して任意の長さにカットしていただいております。

 

まとめ

 こちらの選定表にて、必要なマーキング手段をお選びいただけます。


マーキング設計・選定にて基本的に必要となる情報をまとめて記載させて頂きました。
ご紹介した内容については下記でもご確認いただけます。

 

①PVCチューブマーキング

https://www.denka-e.co.jp/products/detail/91

 

②熱収縮チューブカラー

https://www.denka-e.co.jp/products/detail/104

 

③マーキングタイ

https://www.denka-e.co.jp/products/detail/130

 

 

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