編組チューブの端部のカット・処理方法

端部がほつれて広がってしまう事でお困りはないでしょうか。

結論:熱処理でカットする事で端部がほつれず、仕上げることが出来ます

ポリエチレンテレフタラートを複数本、編み組した編組チューブはカットした端部を適切に処置しないと、その端部からほつれが生じ、チューブ自体がバラバラになってしまう事があります。
以下に編組チューブのカット・処理方法を5つ解説します。

 

カット・処理方法

はさみでのカット

チューブをハサミでカットします。
普通にカットしたままにすると、端部がほつれてしまいます、
端部の処理としては、端部を内側に20㎜ほど押し込むことで、ラッパの吹き出し口のような形状にします。
こうすることで端部はチューブの内部に入り、ほつれる事がありません。
しかし、全長が短くなることと、端部が拡大した状態になるため
結束バンド等で固定する必要があります。 
 

はさみカット+はんだごてでの処理

はさみでカットした端部を、はんだごて熱処理します。
端部をなぞるように、熱で溶かし固めます。
作業時間がかかることと、仕上がりが均一にならない可能性があります。

 

はさみカット+ライターでの処理

はさみでカットした端部を、ライターの熱で溶かして処理します。
難燃性のチューブなので、延焼することはありませんが、
火器を用いての作業は危険を伴うため、推奨しておりません。

 

専用工具でのカット

上記でご紹介したはんだごてがブレード形状になり、
工具として固定された専用カッターを用いてカットします。
こちらはチューブのカットと熱処理を同時に実施出来るので、作業効率が上がり、品質改善にもなります。
工具自体の販売も行っております。
また弊社では、八王子事業場内で、お客様のご指定長さへのカットも承っております。
 編組チューブページ

 

【番外編】ほつれにくい編組チューブ

上記でご紹介したのは、通常の編組チューブのカットと熱処理になります。
弊社では、ハサミでカットした状態のまま使用できる「ほつれにくい」編組チューブもラインナップしております。
ほつれにくい編組チューブ
「ほつれにくい」という商品名の通り、全くほつれないわけではありません。
編組の編み方・編数を変えることで長手方向の負荷に対して、編組線が広がりにくい構造になっております。
そのため長さ変更に対して激しく稼働する箇所や、端部に常に負荷がかかるケースでは経年劣化にてほつれが生じるケースもございます。
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