マーキングの手段はどう決定するか

配線のマーキングについて、自社で行うか、外注するかをどのように検討されていますか。

結論:印字数や種類に応じて、内製・外製の判断が可能です。

 毎日のように印字の必要性が無い場合は、外部サービスの活用をおすすめします。

 

少量のマーキングの場合

マーキングの実施が少量かつ限定的な場合、例えば2−3種類のマーキングを
それぞれ10粒未満の場合。

 

①マーカーチューブにサインペンで記入

メリット:余計な在庫を抱えず必要な文字を現場で即時に作成可能

デメリット:品質の担保(視認性)が難しく、手間もかかる

 

②テプラ等で印刷したラベルの添付

メリット:余計な在庫を抱えず必要な文字を現場で即時に作成可能

デメリット:手間がかかる、紛失のリスク(剥がれ)

 

③既に文字が入ったマークチューブを購入

メリット:視認性の向上、作業時間短縮

デメリット:不要な文字の購入による在庫リスク、または廃棄の無駄が発生

 

④印字サービスを活用して指定文字を購入

メリット:視認性の向上、作業時間短縮、

デメリット:費用の発生、作業指示内容の取りまとめの時間が発生

 

量産のマーキングの場合

マーキングの実施に継続性が見込まれ、その印字内容も複数種類に及ぶ場合。

 

①携帯用印字機械等での自社印字

メリット:機会が安価で購入でき、内製化できるため費用対効果が高い

デメリット:複雑な機能に欠ける場合があり、大量生産に向かない

 

②印字サービスを利用

メリット:作業時間を短縮し、指定文字、カット状態、梱包方法を指定出来る

     チューブの在庫が不要

デメリット:コストがかかる、急なオーダーや小ロット対応に向かない

 

③PC連携可能な卓上印字機械の導入と内製化

メリット:LTの短縮や製作コストの低減、急なオーダーに対応しやすい。

デメリット:機械の導入費、作業者の育成・雇用

 

 まとめ

数万粒に及ぶ場合、内製化されている企業が多いと思います。
継続性が見込まれれば、内製化でも問題ないと思いますが
需要に波のある業界向けの配線加工をされる場合
印字機を導入した内製化は機械の管理、作業者の管理教育などコストアップの要因も多く含まれます。
 
ここまでご紹介した内容で、印字方法の判断に悩むポイントとして
「どういったケースで印字サービスを活用するか」という事です。

 

以下に弊社で印字を行わせていただくケースをご紹介します。

 

印字サービスのメリット

①需要のバッファとして活用する

顧客の需要に増減が大きい場合、社内で設備があった場合でも外注は活用出来ます。
オーダーの多い量産品の同一文字の場合や、逆に多品種で少量の場合
社内で賄えきれない部分を依頼します。
一度、図面や印字内容を共有すれば、オーダー毎に指定の整番のみを
依頼できるため需要減少のバッファとして活用できます。
年に1回などの注文でも図面はデータで管理するため管理費などはかかりません。

 

②特殊なチューブ、印字のみで活用する

チューブには種類によって硬さが出たり、折り目の癖がついたり
表面に熱転写で印字が乗りにくいケース、チューブの径が一般的な印字機械に対応していない、
さらには色付きのチューブを使用する場合はカーボンテープの色も変える必要があったりと様々な課題があります。
こういったケースでは外注を活用する事で、材料の在庫も抱える必要もなく、社内で印字を行う事での歩留まりロスも解消できます。

 

③量産案件のコストダウンとして活用する

決まった内容を大量に刻印するケースにおいてもコストダウンの余地はあります。
図面から印字文字をデータに整理し、オーダー毎に即座に印字し、段取りロスを減らしながら刻印するには機械の設定以外に工夫があります。
減価償却の終えたケースでは一度、外注に見積もりを出し、費用対効果を分析し
内製で対応する分は携帯用の印字機に縮小する事でのコストダウンも可能です。

 

 

印字については印字に使用するチューブ、印字する機械、印字そのものまで
トータルでご提案させて頂きます。

 

デンカエレクトロンマーキングサービス

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